The Web → My Web → Our Web

今後のYahoo!はソーシャルと非PC分野に注力〜創業者のJerry Yang氏

 Yang氏はWeb 2.0を「オープンであり、コミュニティが駆動力となるもの、人々の発見・利用・共有・拡大を助け、サービスを通じて人々をつないでいくもの」と定義。オープンなサービスを通じて、コンテンツの作成者や広告主、顧客、消費者がすべて繋がれるようなオープンなメディアを生み出していきたいとした。

 これまでの10年間については「Webはまるで『The Web』という1つの大きな塊であるかのように捉えられてきた」と振り返り、これが現在ではWebのパーソナル化により「My Web」に変化してきたと指摘。さらにソーシャル化が進むことで、「Our Web」と呼べる存在になっていくと予測した。

ヤフーがソーシャル戦略を明かしているのは興味深い。といっても戦略って感じじゃないか。この程度のことなら誰でも言ってる。
しかし、ヤフーさん、特に米本社の方がその気になれば、ソーシャル時代にもそれなりの覇権をとれると思う。確かにこれまではポータルとしてコンテンツをとにかく集めて、メディアパワーを高めることに力を注いでいた。でも時代はちょと変わってしまって、コンテンツは分散し、1次情報元の「大本営発表」よりも、友達のクチコミや誰かの解説といった、2次情報などに価値の源泉が移りつつある。これまでもそうだったんだけど、技術の進歩やWEB環境の変化が後押しした感じかしら。
とか何とか言ってるけど、強烈なコンテンツホルダーは、2次情報を囲い込んだり、影響を大きく保てたりするもんだったりもする。うまくやればヤフーもそれができるだろう。かなーり後発でもそれができたりするので厄介もんですな。
有名なソーシャルブックマークサービスである「del.icio.us」とか写真共有サービスの「Flickr」もお買い物したしねえ。

某社さんは1次情報を大量に持っているコンテンツホルダーであるが、この時代の流れの中で、その強みをみすみす分散させて、周りに同化されてしまうのか、強みを生かしてさらなる影響力を発揮し続けるのかは、紙一重な感じもする。スキを見せないこと、後手にまわらないことが大事だな。