終戦の日

入道雲がまぶしい。
洗濯物をとりこんだら、また陽が差しはじめた。
でも根っこはグレーがかっている。すぐに雨になるだろう。
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61年前、戦争が終わった日。
その日もこんな雲がたち、蝉がうるさく鳴き、放送がむなしく流れていたのだろうか。
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もし自分が、
そう、戦争の是非なんてうすっぺらに語ってはいけないと思う。
殺し合いはダメだとか、やられたらやり返すとか、正当防衛だとか。
もし自分がそこにいたら、どんな気持ちだろうとか、どんな行動をとるだろうとか真剣に想像してみるほかない。
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今でも世界では戦争が起きている。過去の出来事ではない。
もしかしたら民族紛争の意味なんて、日本人には一生わからないのかもしれない。でもとことん想像するしかない。
わかっているのは、戦争とは人間がやることだということだ。
人間は想像ができるでしょう?
世界にはたった60億人しか人間がいないんだから、みんなでそれをやんなくちゃ。
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雨が降ってきた。急ごう。